J セキュリティ基礎
ゼロトラストと監視の関係
ゼロトラストは「何も信頼しない」という考え方で、境界型の防御を見直すものです。監視の記録は、この考え方の中でどう位置づけられるのでしょうか。
ゼロトラストの基本
| 原則 | 内容 |
|---|---|
| 検証の徹底 | アクセスのたびに本人と端末を確認 |
| 最小権限 | 必要な範囲だけを許可 |
| 前提の見直し | 社内ネットワークも信頼しない |
| 記録と監視 | アクセスと操作を継続的に記録 |
4つ目が、監視の記録と直結する部分です。
記録が果たす役割
ゼロトラストでは、すべてのアクセスを検証します。検証の結果が正しかったかを後から確認するために、記録が必要になります。誰が、どの端末から、何にアクセスしたか。この記録がなければ、検証の妥当性を説明できません。
端末側の記録の意味
アクセスの記録は、ネットワーク側でも取れます。しかし、端末上で何をしたかは分かりません。ゼロトラストの考え方では、端末自体も信頼しません。端末の操作を記録することは、検証の前提を支える意味を持ちます。
ネットワーク側との違いは監視 と プロキシをご覧ください。
導入の順序
ゼロトラストは、一度に完成するものではありません。認証の強化、権限の見直し、端末の記録、ネットワークの分離。段階的に進めます。監視の記録は、比較的早い段階で導入できる要素です。
よくある質問
Q. ゼロトラストを導入すれば監視は不要ですか。
A. 不要にはなりません。検証と記録は、ゼロトラストの構成要素です。記録がないと、検証の妥当性を説明できません。
Q. 中小企業でも始められますか。
A. 認証の強化と権限の見直しから始められます。監視の記録は、その次の段階として位置づけられます。
確認チェックリスト
- アクセスの検証を、重要なシステムから始めている
- 権限を、必要最小限に見直している
- 検証の結果を、記録として残している
- 端末側の操作記録を、取得している
- 社内ネットワークも、信頼しない前提で設計している
- 段階的な導入の計画を、持っている
まとめ
ゼロトラストでは、すべてのアクセスを検証し、その結果を記録します。端末側の記録は、検証の前提を支える要素として、段階的な導入の中に位置づけてください。導入の効果は、事故の減少だけでなく、説明できる状態が増えたかでも評価できます。検証の記録は、定期的に確認する担当者を決めます。確認の結果を、次の設計に反映してください。
iMonitor でできること
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