従業員監視ソフトの資料には「スクリーンショット対応」「キー入力記録」といった機能名が並びます。しかし、同じ名前でも記録できる粒度と運用の負担は製品ごとに違います。この記事では、機能を項目別に分けて、比較するときに確認すべき点と、見落としやすい落とし穴を整理します。
たとえば「スクリーンショットに対応」と書いてあっても、一定間隔で自動撮影するのか、特定の操作をしたときだけ撮るのか、保存先は社内サーバーかクラウドかで、実際の使い勝手は大きく変わります。比較するときは、機能の有無ではなく、次の3点を確認します。
導入検討時によく確認される項目を、表にまとめました。右の列は、資料を読んだだけでは気づきにくい点です。
| 項目 | 確認すること | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 操作ログ | 起動・終了したアプリ、利用時間、集計の単位 | バックグラウンドで動くアプリが記録対象になるか |
| Web閲覧 | URL、ページタイトル、ドメイン単位の集計 | HTTPSのページでもタイトルまで取れるか |
| 画面キャプチャ | 撮影の間隔、撮影のきっかけ、保存先、容量の上限 | 既定の間隔のまま運用すると容量が急増する |
| キー入力・クリップボード | 入力の回数か内容か、コピーの履歴、除外設定 | パスワード欄など、記録しない設定ができるか |
| ファイル操作 | 作成・コピー・移動・削除・印刷の履歴 | ネットワークドライブや共有フォルダへの操作が含まれるか |
| 外部媒体 | 接続の記録、書き込みの許可・拒否、読み取り専用の可否 | 「制御できる」と「記録だけ」の違いが曖昧な資料が多い |
| 印刷 | 印刷したアプリ、ファイル名、枚数、時刻 | 複合機側に残るデータは別途の対策が必要 |
| 遠隔閲覧・操作 | 画面の閲覧、操作、ファイル転送の可否 | 誰が遠隔操作したかの記録が残るか |
| レポート・アラート | レポートの種類、定期配信、アラートの条件設定 | 条件を広げすぎると警告が増え、誰も見なくなる |
| 保存と削除 | 保存先、保存期間、自動削除、バックアップ | 期間を過ぎた記録が自動で消えるかの確認 |
| 権限と監査 | 管理者の階層、閲覧できる範囲、閲覧自体のログ | 管理者が全員同じ権限になっていないか |
| 対応環境 | Windows、macOS、Linux、VDI、ターミナルサーバー | 仮想環境では記録できる項目が減ることがある |
| 通知・同意の支援 | 同意画面、通知文のテンプレート、説明資料の有無 | 社内説明に使える資料があるかは比較の重要な軸 |
すべてを揃える必要はありません。自社の目的に対して必要な項目を選び、記録しない項目を決めることが、運用の負担を下げます。目的と範囲の決め方は監視機能の比較表で説明しています。
ベンダーの資料は、読み方を知らないと判断を誤ります。次の4点は、必ず確認してください。
記録できる項目は多いほど安心に見えますが、確認する側の負担も増えます。アラートの条件を広げれば警告が毎日届き、慣れて見なくなるという声はよく聞きます。まずは目的に直結する2〜3項目から始め、運用が回ることを確かめてから広げるほうが定着します。
また、記録する項目は社内に説明できる範囲にとどめる必要があります。何を記録し、何を記録しないかの線引きは記録するもの・しないものに、法令上の論点は個人情報保護法と従業員監視にまとめています。
資料で分からない部分は、実際に動かして確かめます。iMonitor EAM は15日間の体験版で、導入前の確認ができます。限られた期間で見るべきポイントは次の5つです。
試験導入の進め方は導入の手順で、インストールから初期設定までを説明しています。
必要のない機能は、確認の手間と説明の負担を増やします。目的に対して必要な項目が揃っているかで判断するほうが、運用は安定します。
業務の内容によります。短い間隔にすると容量と確認の負担が増えるため、まずは長めの間隔で始め、必要性が確認できた範囲だけ短くする進め方が現実的です。
目的次第です。入力の回数だけでは分からない情報のやり取りを確認したい場合に限り、内容の記録を検討します。パスワード欄など、記録しない設定ができるかを必ず確認してください。
記録できる項目そのものより、データの置き場所と運用の形が変わります。社内サーバー型のiMonitor EAM、クラウド型のiMonitor 365で、それぞれの違いを説明しています。
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