F 機能・技術
キーロガーの仕組みと範囲|パスワードと私的入力の扱い
キーボードの入力を記録する機能は、最も強い記録であり、最も慎重に扱うべき機能です。何が記録でき、どこに危険があるのかを整理します。
記録される内容
- 入力した文字(アプリごとに分類できる場合がある)
- 入力した日時と、前面にあったアプリ
- 検索キーワード、メールの本文、チャットの発言
文字の入力には、業務の内容そのものが含まれます。同時に、私的な会話や健康・宗教に関する情報も含まれ得ます。この二面性が、キーログの難しさです。
パスワードの扱い
入力記録には、パスワードそのものが残る可能性があります。記録側で除外する設定がある場合は必ず有効にします。除外できない場合は、記録の閲覧を厳しく制限し、保存期間を短くします。パスワードが平文で残る状態は、監視の目的を超えた重大なリスクです。
使うべき場面と避けるべき場面
| 場面 | 適否 |
|---|---|
| 情報漏洩の調査(事案発生時) | 限定的に利用可 |
| 業務の進捗把握 | 画面記録で代替できる |
| 私的な会話の確認 | 避ける |
| 全社員の常時記録 | 原則として避ける |
日常的に全員の入力を記録する運用は、必要性の説明が難しく、現場の反発も大きくなります。事案発生時の調査など、対象と期間を絞った使い方が現実的です。
同意と説明
キーログは、他の機能以上に丁寧な説明が必要です。記録する内容、目的、保存期間、閲覧者を明示し、同意を得ます。同意がない場合に不利益な扱いをしないことも伝えます。
通知の作り方は監視 通知文 の書き方をご覧ください。
よくある質問
Q. キーログは違法ですか。
A. 一律に違法とは言えませんが、私的な領域に踏み込むほど違法と判断される可能性が高まります。業務上の必要性、範囲の相当性、本人への説明の3点が問われます。
Q. 記録があることを従業員に伝える必要がありますか。
A. 伝えることを前提に設計してください。知らないうちに記録されていた場合、信頼関係の破壊につながります。
まとめ
キーログは業務内容そのものを含むため、目的・範囲・期間を絞り、パスワードを除外し、説明と同意を前提に使います。日常の全件記録ではなく、事案に応じた限定的な利用が適切です。運用を始める前に、記録が業務の役に立つ場面を具体的に想定してください。想定できないまま導入すると、記録だけが溜まり、見る側の負担だけが増える結果になります。
iMonitor でできること
本記事の内容を踏まえて、機能と導入条件を確認したい方は次のページをご覧ください。