B 法令・コンプライアンス
監視ログの保存期間は何年が適切か|決め方の5ステップ
「ログは何年残せばいいのか」。よく聞かれる質問ですが、答えは一律ではありません。決めるのは法令ではなく、目的と運用です。決め方の順番と、目安の考え方を整理します。
期間は目的から決まる
保存期間は「あとから何を確認したいか」で決まります。月次の振り返りに使うなら数か月、年度単位の評価や監査に使うなら1年、過去のトラブルを後から検証する可能性を考えるなら3年、という具合です。目的が曖昧なまま「長ければ安心」とすると、容量とリスクだけが増えます。
目安の考え方
| 期間 | 向いている目的 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1〜3か月 | 日々の業務状況の把握、私用の削減 | 四半期を超える振り返りができない |
| 6か月〜1年 | 人事評価の補助、半期の傾向分析 | 容量が増えるため圧縮や古い分の削除が必要 |
| 1〜3年 | 監査対応、過去の事案の検証 | 閲覧権限と目的の管理を厳格にする必要 |
長く保存するほど、漏洩時の影響と管理の負担が増します。「必要になったら延ばす」のではなく、「決めた期間で消える」設計にしておくほうが安全です。
容量との関係
画面の記録は容量を食います。全端末・短い間隔で撮ると、数十台でも数か月で容量が問題になります。対策は3つです。
- 画面の記録は条件付き(特定のアプリ利用時など)にする
- テキストのログと画面の記録で、保存期間を分ける
- 古い記録は自動で削除し、集計値だけ残す
どの項目が容量に効くかは、監視機能 の比較表で項目ごとに確認できます。
削除の仕組みを先に決める
保存期間を決めたら、期間を過ぎた記録が自動で消える設定にします。手動で消す運用にすると、忙しいときに残り続けます。あわせて、削除したことの記録(いつ、何を、誰が)も残しておくと、運用の説明ができます。
保存先が社内サーバーかクラウドかでも扱いが変わります。クラウド型の場合、契約終了時にデータがどうなるかを確認してください。オンプレミス型は自社で消す運用になります。
決め方の5ステップ
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | 記録を使って何を確認したいかを書き出す |
| 2 | 確認の周期(週次・月次・半期)を決める |
| 3 | 周期に必要な期間を決める(例:半期なら1年) |
| 4 | 容量を見積もり、項目ごとに期間を分ける |
| 5 | 自動削除を設定し、通知文に期間を明記する |
5番目が抜けやすい点です。保存期間は、従業員に伝えるべき情報でもあります。通知文への記載は監視 通知文 の書き方を参考にしてください(本記事は法的助言ではありません)。
まとめ
保存期間は、目的・確認の周期・容量の3つから決めます。長ければ良いものではなく、決めた期間で確実に消える仕組みを用意することが重要です。関連して黙って監視 した場合のリスクも合わせてご覧ください。
iMonitor でできること
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